ヨーロッパ視察

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明治38年、約一年間のアメリカでの生活を終えて、 横山大観と菱田春草はイギリス・ロンドンへと渡った。 
ヨーロッパに渡った際に、 下村観山や夏目漱石らが滞在していることを知ってホテルに訪れてみたりしたが、 入れ違いで会うことはできなかった。
 
ヨーロッパでもアメリカと同じように博物館や美術館を中心に視察をして回ることになる。
ここでも資金調達のために展覧会を開いたりしたが、これも大成功であった。
展覧会はロンドン、ベルリン、パリなどで行ったが、どこも高い評価を得ることができた。 
こうした度重なる海外での日本画の高評価を受けて、 日本国内にもようやくその画風が評価されはじめることになる。
 
このヨーロッパ視察は2年近くの月日をかけて回り、 その間で欧米の美術館などで多くの名画に触れることができた。
旅行中に横山大観と亡き妻・文子との間にできた長女が亡くなるという知らせを受けたが、 そのときはまだ視察の途中段階であり、 大観は今すぐにでも日本に帰りたいという気持ちを抑え、 辛い気持ちを抑えて旅を続けていた。
大観は父親から長女の知らせを受け、 父親自身もかなり弱っているようだったので非常に悩んだが、 今帰ってしまったらもうヨーロッパの美術を学ぶ機会はないかもしれない、 きっと後悔するに違いないと思い、 春草と共にヨーロッパ視察を続け、1905年に帰国した。

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下村観山(画像・ウィキペディアより)

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