卒業制作


日本画の基礎はアーネスト・フェノロサに、 模写は橋本雅邦(はしもと がほう)に教わることになる。
 
アーネスト・フェノロサは学校の実権者であった岡倉天心の盟友で、 外国人教師であったが、当時は日本人よりも 日本古美術に関して深い関心を持っていた人物である。
そのアーネスト・フェノロサは日本画に対しても強いこだわりを持っており、 日本画の基本としてしっかりと線を描けなくてはならないと、 生徒たちに作画にあたっての筆の使い方、姿勢などを教え、 何千回も線を引かせる練習をさせた。
 
また、橋本雅邦は同門の狩野芳崖ともに、日本画の「近世」と「近代」を橋渡しする 位置にいる偉大な画家であり、また指導者としても優れた手腕を発揮し、 若い才能を教え導いた人物である。
近代美術に多大な影響を及ぼした橋本雅邦であるが、 横山大観は東京美術学校の在学中から特に目をかけてもらっていた。
卒業制作では、橋本雅邦は横山大観に 『成績が一番だったら卒業後に助教授になれるように推薦をしてやる』 と言ったほどである。
 
この言葉を受けて、大観は気合を入れて卒業制作に取りかかり、 卒業制作では見事に一番になる。
しかし成績は卒業制作と学科の合わせての評価であり、 製作のために勉強をおろそかにしてしまったため、学科での成績が非常に悪く、 結果として総合評価では一番は取れず、この学科失敗のことで横山大観は橋本雅邦に怒られた。

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